江戸川乱歩研究室@ しょうそう文学研究所
江戸川乱歩研究室@ しょうそう文学研究所
「D坂の殺人事件」等の本格的な探偵小説を発表して日本推理小説界の父と呼ばれ、『探偵小説四十年』を発表するなど探偵小説研究家、評論家としてもいまだその評価が衰えることのない江戸川乱歩。
しかしその一方では「芋虫」『孤島の鬼』のような残虐で淫美、泥絵具で描かれた残虐絵のような、人の触れてはいけないような神経の奥底を赤裸々に暴き出す江戸川乱歩がいる。
その二面性、表と裏、どちらともがあってこその江戸川乱歩なのであり、それがどちらかだけだったらさぞやその魅力は失われてしまっていたことだろう。
そういう江戸川乱歩の魅力を、ここでは語りたい。
探偵小説研究家 平山 雄一
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(24)「乱歩で散歩」丸ノ内編2 丸ビル